
当院で行う低侵襲インプラントの特徴は、まず、手術が原則的には一回で済むという点です。(インプラントには1回法と2回法があり、ストローマンインプラントはその両方が可能なシステムですが、特に1回法については30年以上の歴史と実績を誇り、世界のトップブランドです。)手術には常にリスクが伴います。手術回数が少ないことは安全・安心にとって大きな利点です。
1回法でも2回法でもその結果に差のないことは学術的報告により証明されています。加えて当院ではショート(短い)インプラント、ナロー(細い)インプラントを用います。ショートインプラントの利点は骨の高さの少ない例にも応用できること、何より安全を確保し易い事です。神経・血管までの距離が短い例では、14㎜、16㎜といった長いインプラントでは危険です。
当院では8㎜、6㎜のインプラントを多用します。勿論成功率は長いインプラントと変わりません。骨の幅の狭い例にはナローインプラントを用います。細いインプラントを用いれば余計な骨造成術等を行わず済みますが通常のインプラントでは強度が足りず破折してしまう危険があります。当院ではチタンとジルコニアの合材であるロキソリッドインプラントを用いることにより破折のリスクを回避しています。ロキソリッドは欧米では数年前より販売され実績を上げています。我が国においても現在のストローマンインプラントは全てロキソリッドが採用されています。しかし、高い審美性を望まれる方には骨・軟組織の移植を含む付加的な手術を行うこともあります。患者の皆様の御要望に応じて最適の方法をご提案いたします。

1回法は手術が一回で良く、予後管理も2回法インプラントに比べて有利であるが審美的に仕上げる際には不利となる場合がある。2回法はジョイント部が骨面近くに来るため、予後管理に注意を要するが審美的には上部構造体の自由度が1回法に比べて大きいため審美的には有利である。当院では症例に応じて、また、患者の皆様のニーズに応じて使用するインプラントを選択いたします。